ニューヨーク 最後の日々

ニューヨークで30年も敏腕パブリシストとして活躍したある男が引退を決意し、最期の仕事にキャリアのすべてをかけて挑んでいくというストーリーを、ロバート・レッドフォードの製作で、そうそうたるアカデミー賞スターたちが緊迫の演技で観せてくれる。 パブリシストという仕事は、芸能人や政治家達の専属PRマンといったところで、彼らとマスコミをつなぐ様々なパーティや会見をセッティングし、実行していく人間のことをいう。日本ではまだあまりなじみがないが、アメリカでは、パブリシストの能力次第で成功・失敗が別れるといわれるほど重要視されている。 腕利きと評価の高い男も、長年の激務に疲れきり、引退を決意するが、最期に自分自身のために、あるイベントを行おうとする。ちょっと油断すれば足元をすくわれる大都会ニューヨークで、限りなく行ってきた駆け引きの数々、その一つ一つが、今となってはすべてむなしい。これまで自分はいったい何をしてきたのだろう。だれにでもある、ふと自分を振り返ったときに感じる寂寞感。

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